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MT5のAIエージェント対応とは?MCP・Claude Code連携で何ができるかを公式発表から整理

MT5のAIエージェント対応とは?MCP・Claude Code連携で何ができるかを公式発表から整理

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【重要】FX・自動売買のリスクについて
FXは元本保証のない取引です。AIアシスタントやEAを使っても損失が発生する可能性があり、利益を保証するものではありません。相場急変時には預けた証拠金を上回る損失が生じ、不足額の入金が求められる場合があります。MetaQuotes自身も、AIの回答は情報提供のみを目的としたもので投資助言ではないと明記しています。


Claude CodeやCodexでMQL5のコードを書いている人は、すでに少なくないはずです。ただこれまでは、AIが書いたコードをMetaEditorに貼り、コンパイルし、テスターを回し、ログを読んでまたAIに戻す、という往復を人間が手で回していました。

2026年7月、この往復の前提が変わりました。MetaTrader 5が、MCP(Model Context Protocol)とAIエージェントの組み込みサポートを正式に出荷したからです。開発元のMetaQuotesは、内蔵アシスタントに加えてOpenAI Codex、Claude CodeなどのMCP互換の外部エージェントも接続できると公式に書いています。

一方で、この変更を日本語で整理した情報はまだほとんどありません。2026年9月13日時点で編集部が検索した範囲では、上位に出てくるのはダウンロードページや、AI機能に触れていないMT5の一般解説でした。

この記事では、MetaQuotesの公式発表に書かれていることだけを使って、いつ・どのビルドで・何ができるようになったかを時系列で整理します。そのうえで、使い始める前に確認しておく点と、国内口座側の条件(そもそもその口座のMT5で発注できるのか)を公式情報から並べます。

この記事でわかること

  • MT5のAI対応が、どのビルドでどう広がったか(ベータ版5955から6180まで)
  • MCPとは何か、従来のチャット型AIと何が違うのか
  • ターミナル・MetaEditor・ストラテジーテスターでAIに任せられるようになった作業
  • 使い始める前に確認する5つのこと(ビルド番号、AIの接続先、取引操作の許可設定など)
  • 国内FX会社のMT5で、発注やEAがそもそも動くのか

先に結論

  • MCP対応が入ったのはビルド6060(MetaQuotesの告知では2026年7月24日リリース)。それ以前に、同じ機能を試せるベータ版ビルド5955が2026年6月30日に告知されています
  • その後、6140でAIエージェントからストラテジーテスターを停止でき、6180でテスターのレポートとログをAIが取得・分析できるようになりました。EAの開発・検証の往復そのものをエージェントに渡せる方向へ進んでいます
  • ただし、AIが何をできるかは、口座側の条件を超えません。国内には、MT5を分析専用として提供し発注機能を実装していない会社や、MT5自体を提供していない会社があります

MT5のAI対応の時系列

MetaQuotesがMQL5公式フォーラムに掲載した告知を、日付順に並べました。「告知日」はフォーラムへの掲載日、「リリース」は告知本文に書かれているリリース予定日です。

告知日ビルドリリースAI関連の主な内容
2026年6月30日5955(ベータ版)ベータ公開MCPとエージェント型AIのサポートを内蔵したベータ版。MetaQuotes-Demoサーバーに接続して試す形
2026年7月16日60602026年7月24日MCPとAIエージェントの組み込みサポート。ターミナルとMetaEditorに統合AIアシスタントを搭載。OpenAI Codex、Claude Codeなど外部のMCP互換エージェントもサポート
2026年7月30日60902026年7月31日AIアシスタントが使えるMCPメソッドを拡張(チャートへのインジケーター追加、インジケーター一覧とパラメーターの取得)。Windows 7ではAIアシスタントを無効化
2026年8月11日正式リリースから3週間で、無料のMQL5 Liteモデル経由の処理トークンが累計1兆を突破したと発表
2026年8月21日61402026年8月21日Alibaba、Atomic Chat、Bitdeer AI、Cerebras、z.aiなどLLMプロバイダーを追加。ストラテジーテスターを停止するツールを追加。内蔵プロバイダーのコンテキストウィンドウを100万トークンから50万トークンへ変更
2026年9月4日61802026年9月4日テスターレポートとテスターログの取得、現在のテスター設定の取得、最適化の実行支援、ターミナルログとEAログの取得

出典はすべてMQL5公式フォーラムのMetaQuotes告知(記事末尾に一覧)。2026年9月13日に原文を確認しました。

1兆トークンという数字は、MetaQuotesが自社サービスについて発表した値です。編集部が独自に検証した数字ではありません。ただ、正式リリースからわずか3週間での発表であり、少なくとも「出したが誰も使っていない機能」ではないことはうかがえます。


MCPとは何か

MCP(Model Context Protocol)は、アプリケーションとAIエージェントをつなぐためのオープンな標準規格です。

従来のチャット型AIは、質問に対して文章を返すところまでが仕事でした。コードを実際にコンパイルしたり、テスターを動かしたりするのは人間の役目です。

MCPに対応したアプリケーションでは、AIエージェントがそのアプリの機能を「道具」として呼び出せます。MetaQuotesの説明では、MT5はMCPを通じて、市場情報へのアクセス、チャート分析、取引環境の操作などをAIエージェントに提供する基盤になった、とされています。

EAを自作する人にとっての意味を一言でいえば、「AIに書かせる」から「AIに回させる」への変化です。コードを書く、テスターを回す、ログを読む、直す、という一連の作業のうち、どこまでをエージェントに渡すかを自分で決められるようになりました。


何ができるようになったか

公式発表に書かれている機能を、場所ごとに分けて整理します。

ターミナルのAIアシスタント

ビルド6060の告知によると、ターミナル内蔵のアシスタントは次のような作業を支援します。

  • 特定銘柄の現在の市場状況の説明
  • 保有ポジションや取引履歴の分析
  • 金融商品に関する質問への回答、最近の市場イベントの背景説明

ここで押さえておきたいのは、MetaQuotes自身が「AIの回答は情報提供のみを目的としており、投資助言ではない」「取引の判断は自身で行うこと」と明記している点です。分析の補助として使うもので、売買の判断を任せる道具としては位置づけられていません。

MetaEditorのAIアシスタント

開発側では、MetaEditorのアシスタントが次の作業に対応すると書かれています。

  • 新しいMQL5プログラムの生成
  • 既存コードの分析と、エラーの検出・修正案の提示
  • 複雑なアルゴリズムの説明
  • リファクタリングやプロジェクトの改善の支援

告知の例には、MQL4で書かれたEAをMQL5へ変換する依頼も含まれています。2026年は国内でもMT4の提供を終える会社が出ているため、MT4時代のEAをMT5へ移す作業は、この機能が効きやすい場面の一つです。

外部エージェント(Claude Code・OpenAI Codexなど)

内蔵アシスタントとは別に、MCP互換の外部エージェントを接続できます。公式が名前を挙げているのはOpenAI CodexとClaude Codeです。

普段Claude CodeやCodexでコードを書いている人にとっては、使い慣れたエージェントからMT5の機能に直接触れられる、というのが一番大きな変化です。

なお、外部エージェントを接続する具体的な手順は、2026年9月13日時点でMetaTrader 5の日本語ヘルプの目次からは見つけられませんでした。本記事では手順を推測で書かず、未確認としておきます。

ストラテジーテスターとの連携(6140・6180)

EA開発者にとって実務上いちばん大きいのは、テスターとの連携です。

  • 6140:AIエージェントからストラテジーテスターを停止するツールが追加されました
  • 6180:テストや最適化の結果(テスターレポート)の取得、テスターログの取得、現在のテスター設定(EA・銘柄・期間など)の確認、最適化の実行支援、ターミナルログとEAログの取得が追加されました

たとえば「テストが途中で止まった原因をログから特定する」「複数の最適化パスの結果を比べる」といった作業を、エージェントに直接依頼できる形になります。これまで人間がテスターのタブを行き来して読んでいた情報を、AI側が自分で取りに行けるようになった、ということです。


使い始める前に確認する5つのこと

1. 手元のMT5のビルド番号

MCP対応はビルド6060からです。テスター連携の強化は6140・6180で入っています。MT5のバージョン情報で、手元のビルド番号を確認してください。

国内FX会社が配布しているMT5で、各社がいつどのビルドを提供しているかは、本記事では確認できていません(未確認)。

2. AIの接続先とアカウント

公式発表によると、AI機能はMQL5.communityのアカウントでサインインすると使い始められ、無料のMQL5 Liteプランに自動でアクセスできます。既定のAIプロバイダーはMQL5.communityで、APIキーも自動で設定されると書かれています。

OpenAI、Anthropic、Gemini、DeepSeek、Ollamaなど、他社のAPIキーを使ってモデルを選ぶこともできます。6140では対応プロバイダーがさらに追加されました。

他社のAPIを使う場合、その利用料は各プロバイダーの料金体系に従います。

3. AIに取引操作を許すかどうか

見落としたくないのがセキュリティ設定です。6060の告知には、AIによる取引操作を明示的に許可・禁止したり、手動確認を必須にしたりできること、さらにAIのネットワーク要求やコマンドライン操作へのアクセスも個別に制御できることが書かれています。

EAのコードを書かせる・テスターを回させるだけなら、取引操作まで許す理由はありません。まず取引操作は禁止か手動確認にしておき、どこまで任せるかを自分で決める、という順番で考えるのが安全です。

4. OS

ビルド6090で、Windows 7ではAIアシスタントが無効化されました(OSが古く、必要な機能をサポートしていないため、と公式が説明しています)。

5. 口座側の条件

最後が一番大事です。AIアシスタントが取引操作をできるかどうかは、そもそもその口座のMT5で発注できるかどうかに依存します。MT5というソフトが同じでも、提供する会社によって使える機能が違うからです。これは次の章で整理します。


国内FX会社のMT5は発注やEAに対応しているか

tsumiba編集部が各社の公式サイトで確認している内容から、MT5とEAに関わる部分を抜き出しました。

会社MT5の提供発注・EA注意点
外為ファイネスト提供中(MT4も提供)EAの利用制限なしと公式明記取引ルール・約款側の別条件は未確認
フィリップ証券提供中(MT4は提供なし)自動売買も可能と公式明記スプレッド・約定力は未確認
OANDA証券提供中プランによる裁量プランのMT5はEA非対応、スタンダードプランはEA対応
FOREX.com提供中(MT4も提供)MT5でのEA可否は本記事では未確認MT4口座はEA利用可と公式記載
JFX分析専用発注機能は実装されていないMT5チャートは分析専用と公式明記
FXTF未提供MT5としては不可MT4はPCインストール版でEA可
GMOクリック証券公式にMT4など外部取引ツールとの連携は非対応外部の自動売買ツール連携に非対応無断利用は取引制限の可能性と公式記載

各社公式サイトの確認日は2026年7月13日〜8月17日(会社により異なる)。条件は変更される場合があるため、口座開設前に必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。

表から読み取れるのは、「MT5が使える」と「MT5で発注できる」は別だということです。

たとえばJFXのMT5は公式にチャート分析専用とされ、発注機能が実装されていません。この場合、MT5のAIアシスタントに市場の説明をさせることはできても、MT5上から注文を出す前提の使い方は成立しません。FXTFはMT5自体を提供していないため、今回のAI機能はMT4では使えません。

また、AIアシスタントやMCP経由の外部エージェントによる発注が、各社の約款上どのように扱われるのかについて、個別に明記した公式情報は確認できていません(未確認)。約款でシステム売買を禁止している会社もあるため、AIに取引操作を許す前には、口座を持っている会社のルールを確認してください。

口座ごとのEA可否をもう少し詳しく、約款・発注機能・対応する版とOSまで分けて比べたい場合は、MT4・MT5が使える国内FX会社のEA対応を比較した記事にまとめています。


AIに任せる範囲を決めるときの線

MCP対応で、EA開発の往復はかなりの部分をエージェントに渡せるようになりました。ただし、渡してよいものと、渡さないほうがよいものがあります。

エージェントに渡しやすいもの

  • MQL5コードの生成・修正、MQL4からの変換
  • コンパイルエラーやテスターログの読解
  • テスターレポートの取得と、結果の整理

自分で持っておくもの

  • 実口座で注文を出すかどうかの判断
  • 取引量や資金管理の決定
  • バックテスト結果をどこまで信用するかの判断

バックテストや最適化の結果は、過去のデータに対する計算です。AIが最適化を手伝ってくれても、将来の成果を保証するものにはなりません。最適化を重ねるほど過去のデータに合わせ込みすぎる、という古典的な問題も、AIを使うことで消えるわけではありません。

AIが生成したコードは、実口座で動かす前にデモ口座やテスターで挙動を確かめてください。

なお、当サイトは、EAの販売や売買シグナル・設定値の助言は行わない方針です。本記事も機能と条件の事実を整理するもので、特定の設定や取引手法を勧めるものではありません。


よくある質問

Q:MT5のAIアシスタントは無料で使えますか?

公式発表では、MQL5.communityアカウントでサインインすると無料のMQL5 Liteプランを使えるとされています。OpenAIやAnthropicなど他社のAPIキーを使う場合は、そのプロバイダーの料金がかかります。

Q:Claude CodeをMT5につなげられますか?

MetaQuotesはビルド6060の告知で、OpenAI Codex、Claude CodeなどMCP互換の外部エージェントをサポートすると明記しています。具体的な接続手順の日本語の公式ヘルプは、2026年9月13日時点で見つけられていません(未確認)。

Q:AIにEAのバックテスト結果を分析させられますか?

ビルド6180で、AIアシスタントがテスターレポートとテスターログを取得して分析できるようになったと公式が発表しています。最適化の実行支援や、EAログの取得にも対応しています。

Q:国内FX会社のMT5でもAI機能は使えますか?

AI機能はMT5というソフトの機能ですが、発注が絡む使い方は口座側の条件に左右されます。MT5を分析専用として提供している会社や、MT5を提供していない会社があります。また、各社が配布するMT5でどのビルドが使えるかは本記事では未確認です。

Q:AIに自動で取引させても大丈夫ですか?

MT5の設定で、AIによる取引操作を許可・禁止・手動確認必須に切り替えられると公式が説明しています。AIの回答は投資助言ではないと公式も明記しており、取引の判断はご自身で行う前提です。また、AIによる発注が各社の約款でどう扱われるかは、口座を持つ会社のルールで確認してください。


まとめ

MetaTrader 5は、2026年7月のビルド6060でMCPとAIエージェントに対応し、Claude CodeやOpenAI Codexなどの外部エージェントも公式にサポートしました。8月の6140ではテスターの停止、9月の6180ではテスターレポートとログの取得まで広がり、EA開発の「書く・回す・読む・直す」の往復をエージェントに渡せる段階に入っています。

使い始める前に確認するのは次の5つです。

  1. 手元のMT5のビルド番号(MCP対応は6060から)
  2. AIの接続先(無料のMQL5 Liteか、他社のAPIキーか)
  3. AIに取引操作を許すかどうか(許可・禁止・手動確認を選べる)
  4. OS(Windows 7ではAIアシスタントが無効)
  5. 口座側の条件(そのMT5で発注できるのか、約款でどう扱われるか)

特に5つ目は、AI機能をいくら使いこなしても変えられない前提です。MT5を分析専用として提供している会社もあるので、口座側の条件から先に確認してください。

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免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の投資判断・特定のEAや取引手法・AIツールの推奨を行うものではありません。特定の設定値・取引数量・売買タイミングについて助言するものでもありません。

FX取引・自動売買には元本割れを含むリスクが伴います。相場急変時には、預けた証拠金を上回る損失が発生し、不足額の入金が求められる場合があります。

AIアシスタントの回答や生成したコード、バックテスト・最適化の結果は、将来の成果を保証するものではありません。

MT5の機能に関する記載は、2026年9月13日時点でMQL5公式フォーラムのMetaQuotes告知を確認したものです。各社の取引条件は各社公式サイトの確認日時点の内容で、変更される場合があります。利用・口座開設・取引の前に、必ず公式情報で最新の内容をご確認ください。


この記事を書いた人

tsumiba 編集部

国内FX口座のツール対応・取引条件・各種仕様を、公式情報ベースで比較・整理する編集部です。公式サイトで確認が取れなかった項目は「未確認」と明記し、推定で埋めない方針で運営しています。


最終更新:2026年9月13日

参考文献:

【免責事項】 当記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの投資・申し込みを推奨するものではありません。 投資にはリスクが伴い、元本を割り込む可能性があります。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。 掲載情報は作成時点のものであり、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。
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